2018年4月14日土曜日

第10回『キセキ』


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コラムを書いてる事を誰かに話したり読んで下さいと言ってる訳ではないのだが、ちょくちょく読んでもらえてるようで


「落ち込んでた時に勇気をもらいました」とか「ダンスの参考になりました」とか、読んだ感想をちょくちょくもらう事があるので嬉しい限りだ。


プロの仲間から「コラム面白いですね」と言われたりするのも有り難い。


もともとコラムを書き始めたきっかけは、自分がダンスをやってきた中で経験してきたキセキ(軌跡)を文章にして、それを読んでくれた人にキセキ(奇跡)が起きてくれたら、、、


そんな気持ちで始めたから「勇気をもらいました」なんて言葉は本当に嬉しいし、たとえ地味でも書いててよかったと思える。


このコラムを読んで何かを感じダンスのみならず色々な意味において今後の糧にしてもらえると嬉しい。(下へつづく)



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さてちょっと前になるが、数ヶ月前このコラムのタイトル「ダンスのキセキ」と感じられるような出来事があった。


 街中を歩いていた時のこと。背後をしばらくついて来る人がいるので道を聞かれるのかと思ったら「す、すみません、、坂本さん、、ですか??」と声を掛けられた。


ハッとして振り向くと「あ、突然すみません、すみません、坂本さんのファンだったので、、つい声をかけましてすみませんっ。私は2つ下のM大学の◯◯と申しましてよく坂本さんのマネをしてまして、、思わず声を掛けてしまって、、本当すみません、、」彼は本当に申し訳なさそうに何度もすみませんを連発していた。


どうやら学生ダンス時代私が学生チャンピオンだった時の実に20年以上前のファンで、当時競技会での私の踊りをビデオで撮影しマネをしてくれていたらしい。


偶然通りがかりに見つけあとをつけて勇気を絞って声をかけてくれたようだ。


彼は就職してずっとダンスから遠ざかっていたそうだがつい1年前からまた少しダンスを始めたと言っていた。


その後しばし彼と立ち話をした後、彼にエールを送って別れた。


 彼と別れた後、20年前の当時の記憶が蘇ると同時になんだか「勇気」をもらったような幸せな気分になれた。


学生時代、自分が必死になって取り組んでいた未熟でつたないダンスが自分の知らない所で誰かに影響を与え、20年の時を経て今度は自分に「勇気」となって帰ってきた。


まさにダンスが繋いでくれた縁であり20年前の彼のキセキ(軌跡)と私のキセキ(軌跡)が20年後に偶然出会ってキセキ(奇跡)となった日だった。


「ダンスは人を繋ぎそして時をも繋ぐ」ダンスを通して同じ時間を共有しているんだという事を強く感じた日だった。
(第回 ダンスのキセキ『キセキ』)


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