2018年4月3日火曜日

第9回『技術と心』


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先日幕張メッセで行われたスーパージャパンカップ競技会で我が日本ボールルームダンス連盟稲川素子会長のオープ二ングパレードのセレモニーでの心に響いた言葉がもうひとつあった。


 「どうかみなさん、技術を磨いて心も磨いてください。」


 これも稲川素子会長ならではの実に良い言葉だ。


技術を磨くと共に心も磨く。


自分は今までダンスに色々な事を教えてもらい色んな意味で成長させてもらった。今そう思えるのはダンスを学ぶ中で心を磨くことが出来たなのかもしれない。


それを気づかせてくれたこの言葉を大切に覚えておきたいし、今後はより一層そういった意識を持ってダンスに取り組んでいきたいと思った。


「技術を磨いて心を磨く」


ぜひみなさんにも覚えておいてもらいたい言葉だ。(下へつづく)



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さて「心」と言えば、ルードバーメイのレッスンを思い出す。


彼もまたダンスのフィーリングや表現をパターン化し体系化して教える良いコーチャーだった。


ルードは日本人の和の心が大好きで、ダンスで表現するうえで日本人のわび・さびと言った静かで凛とした心がダンスに必要な精神なのだと言った。


「決して表面だけのフェイクになってはいけない。静かな気持ちで自分の内面に集中しなさい。そうする事で本物のダンス、本物の表現が出来る」


ヨーロッパ人のルードに日本の心を教わるのはなんだか不思議な感覚だったが、あなた方日本人の精神は素晴らしいんだよ、と言われたのは素直に嬉しかった。


社交ダンスは西洋の文化のものだから兎角西洋人に対してコンプレックスを抱きやすい日本人ダンサーには自信になると思う。


 日本人は表現が弱いと言われる事が度々ある。表現の種類にも色々あるが、外に表現しようと思ったら一見遠回りのようだがまず自分の内なる方へ気持ちを集中させる事、というのも方法のひとつとしてある。ぜひトライしてもらいたい。

(第9回 ダンスのキセキ『技術と心』)



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